在宅酸素療法のすすめ

宅酸素療法のすすめ
パルスオキシメーター活用術

新型コロナウイルスの流行に伴い体温計や血圧計と並んで一般家庭にまで浸透したパルスオキシメーター。コロナが終息した後もしっかりと活用して、健康なで快適な生活を

健康な人はほぼ100%

パルスオキシメーターで検査できるのは血液中の酸素飽和度(SPO2)です。若くて健康な人であれば、SPO2はほぼ100%に近い値になり、少々息を止めても、激しい運動をしても数値が下がることはほとんどありません。脳はわがままな臓器なので、呼吸数や心拍数を早めるなど、他の器官を酷使してでも脳に十分な酸素が供給されるようにコントロールしています。全力疾走した時に息が切れて動けなくなるのは、酸欠になったわけではなく、脳がSPO2の低下を防ぐため、身体を動かせないように指令しているからです。

急性呼吸不全例

肺炎や気管支炎によって呼吸器の機能が急激に低下した場合、脳は呼吸数と心拍数を早めることでSPO2を保つよう努めます。なのでSPO2値ばかりを気にしていると対策が遅れてしまうので要注意です。SPO2が下がり始めた時には既に重症化してしまっていることもあり得ます。パルスオキシメーターのSPO2の隣には、必ず心拍数が表示されますので普段より心拍数が高かったり、息切れや息苦しさを感じる場合は、SPO2が下がっていなくても早期にかかりつけ医に相談してください。肺炎が重症化すると命にかかわることにもなりかねません。

慢性呼吸不全例

加齢や喫煙による呼吸機能の衰えや、肺や気管支の疾患により肺機能が徐々に低下すると、呼吸数や平均心拍数が徐々に早くなり、やがてSPO2値も徐々に低下してゆきます。この様な緩やかに進行する症状を慢性呼吸不全例と呼びます。進行が緩やかなので急性呼吸不全と比べて自覚症状は穏やかですが、安静時SPO2が94%未満、平均心拍数が高い、労作時や就寝時に息切れや息苦しさを感じる、喫煙歴がある方はその予備軍の可能性が高いと言えます。医学的にはSPO2が「88%未満、または90%未満」で労作時、睡眠時に値が低下するものを呼吸不全、自宅に酸素機器を置いて酸素吸入を行う、在宅酸素療法の保険適用基準になります。

在宅酸素療法

自宅で日常生活を過ごしながら酸素吸入を行う療法です。慢性呼吸不全例に対する持続的酸素投与は息苦しさの軽減、ADL(日常生活の動作)、予後の改善(延命効果)があると報告されています。電源を入れれば半永久的に酸素を生成できる酸素濃縮装置を自宅に設置し労作時や睡眠時など医師の処方に従い酸素吸入を行います。機材はすべて健康保健が適用、医療機関よりレンタルされます。外出時には専用の携帯用酸素ボンベや、バッテリーで動く携帯用酸素濃縮装置を使用します。近年では技術進化により様々な機材が開発されていますのでライフスタイルに合ったものを選ぶと良いでしょう。

在宅酸素療法を受けられる医療機関

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