
POCは活動的な医療用酸素濃縮装置です
POCは portable oxygen concentratorの略で、携帯型の医療用酸素濃縮装置のことです。在宅酸素療法では、多くの場合、ベッドサイドに設置された据置型の酸素濃縮装置を使用します。在宅酸素療法には不可欠な機器ですが、一方で患者様の活動範囲は、チューブが届く範囲に限られがちとなり、次第にベッドから離れる時間が減少し、ADLの低下が促される原因にもなっていきます。

ベッドからアウトドアへ
酸素療法は患者様の健康維持に不可欠でありながら、ADL、そしてクォリティオブライフの低下に結び付きかねないという矛盾。それを解決するひとつの方法が、POCの活用であると私たちは考えています。もしも酸素濃縮装置を手軽に持ち運ぶことができたら…。患者様は、酸素投与を受けながら、日常の様々な活動に参加することができます。

ドライブ、航空機にも持込可能
ベッドを離れてご家族と同じ食卓につき、テレビや映画を鑑賞しましょう。庭に出て畑仕事をする。ドライブに出かける時もPOCは、シガーソケット(12V)で充電しながら酸素を供給し続けることができます。重量はわずか2200-2300グラム。酸素ボンベのように、残量を気にして行動範囲を狭めることもありません。そしてうれしいことに、航空機にも持込みが認められています。私たちは、酸素療法を受けながらどこにでも出かけることができるのです。

災害時の備えにも
私たちは2018年、北海道胆振東部地震で多くのことを学びました。地域によっては3日間続いたブラックアウト(大規模停電)。連鎖的に発生した発電施設のシャットダウンという出来事が教えてくれたのは、地域、拠点ごとに、万一の備えを持つことの重要性です。
停電下では、通常の酸素濃縮器は停止し、緊急用の酸素ボンベが頼りとなりましたが、停電が数時間続いただけで、たちまち酸素ボンベの残量が心許なくなり、追加供給にも不安が生じてきます。
平時は、緊急対応に自信を持つ業者でも、一度に広域で緊急事態が発生すると対応が困難になるのです。東日本大震災の時では、道路が寸断され、地域は孤立。その時、酸素はどうなるか。
緊急用の自家発電にも限界があり、増して在宅の患者の場合は…?

3-way電源
POCは、3つの電源供給システムを備えています。バッテリー、100V家庭用電源、そして12Vのシガーソケット電源です。緊急時には、自家用車のシガーソケットからも充電可能。ひとつの方法に依存しないシステムは緊急時に強さを発揮します。

地域医療のセーフティネットに
持ち運びが簡単なことはもちろん、保管にも大きまスペースを必要としまぜん。災害時には、患者様の移動が必要なケースも多く発生しますが、その際には、ドクター、ナース、パラメディカルのみなさんの負担を大きく軽減することができます。
据置型の酸素濃縮器の重量は20キログラム超。POCは、たったの2キログラムです。
今後地域の医療拠点で複数台のPOCを準備することは、災害時の備えとして常識化していくと私たちは考えています。

レンタル価格 17800円/月~
フリースタイル3 3電源方式
2.2㎏のタブレットタイプ
性能
認証番号 225ADBZX00201000
製造元 CAIRE
サイズ H218×W155×D91mm
最大流量(L/分) 3L
重量 2.2Kg
酸素濃度 90%+5.5%/-3%
バッテリー使用時間
(同調モード) 標準バッテリー使用時
1L/分:6時間30分
2L/分:3時間30分
3L/分:3時間

レンタル価格 22800円/月~
コンフォート5 3電源方式
2.3㎏で最新テクノロジー搭載
性能
認証番号 225ADBZX00201000
製造元 CAIRE
サイズ H254×W185×D79mm
最大流量(L/分) 5L
重量 2.3Kg
酸素濃度 90%+5.5%/-3%
バッテリー使用時間
(同調モード) 標準バッテリー使用時
1L/分:8時間
3L/分:3時間
5L/分:2時間
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