POCの活用でADLの高い在宅医療を

前回はPOC(携帯型酸素濃縮装置)の利点について、災害に強い医療機器という視点で解説させていただきましたが、今回は、患者様、ご家族、そしてコメディカルスタッフを含む「使うヒトの視点」からお話をしたいと思います。

チューブの限界

ベッドサイドに置かれた酸素濃縮装置は、在宅酸素療法に不可欠な存在ですが、一方、患者様の活動範囲は、チューブの長さによって制限される、ということは前回も書きました。チューブは物理店には20メートルまで延長することが許されていますが、長ければ長いほど取り扱いが煩瑣となり、実際には、ベッドの周辺に活動範囲が限られ、次第に、食事も、テレビ鑑賞もベッドの上で、ということになりがちです。

結果として、患者様のADLは下降線をたどり、いわゆる寝たきりの状態に近づいていくことになります。

酸素ボンベは数時間

そうならないためには、日常的な活動が大切ですね。ベッドを離れ、ご家族と一緒に食卓を囲み、テレビ番組を楽しみ、おでかけもする。散歩やドライブ、デイサービスで友人たちに会い、会話を楽しむというのも、まさしくそれがQOLであり、ADLの維持には不可欠です。

そうした時、これまでは酸素ボンベを使用するのが一般的でした。しかし、ボンベの酸素は、使えば減る。移動可能なボンベは、数時間しか使用できませんから、常に残量が気になります。活動は、酸素ボンベの残量に縛られます。

これは、患者様にとっても不安ですが、ご家族をはじめケアしている人にとっても、常に気がかりで、目を離すことができないものになります。

お出かけが次第に面倒になっていくのです。

ストレスからの解放

POCは、酸素ボンベの不便さを一挙に解決します。ベンベのように酸素の残量を気にする必要はありません。

・充電式で一定時間は無電源で使用できます。

・家庭用電源があればどこでも充電し継続して何時間でも継続して使用できます

・車のシガーソケットからも充電しながら使用できます。

例えば、デイサービスに出かける時、ボンベではなくPOCを持ちます。移動中はバッテリー駆動で充分間に合います。デイケアセンターについたらコンセントで充電させていただき、帰りのクルマで、もしもバットリーが減っていたらシガライターに接続すればOKです。使用しない時は、充電しながら保管しておけば、また次回にすぐ使用できます。ボンベのように交換はしなくていいんです。

酸素の残量をチェックして、充填、交換を依頼し、それを待つ必要もありません。

患者様だけではなく、ケアする皆様をストレスから解放します。

院内設備としても大好評です

病院、クリニックでは、院内用として、特に看護師の皆様から絶大な支持を受けているPOCです。

理由は、軽量・コンパクトであること。

そして、やはり酸素ボンベのように残量の心配がなく、交換の手数がかからないことです。

患者様の周辺でケアされる方がストレスから自由になることは、目に見えない形で、患者様の幸せにつながります。

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フリースタイル3
レンタル価格 17800円/月~

フリースタイル3 3電源方式
2.2㎏のタブレットタイプ
 性能
 認証番号  225ADBZX00201000
 製造元  CAIRE
 サイズ  H218×W155×D91mm
 最大流量(L/分)  3L
 重量  2.2Kg
 酸素濃度  90%+5.5%/-3%
バッテリー使用時間
 (同調モード)  標準バッテリー使用時
 1L/分:6時間30分
 2L/分:3時間30分
 3L/分:3時間
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: comfort-5.jpg
コンフォート5
レンタル価格 22800円/月~

コンフォート5 3電源方式
2.3㎏で最新テクノロジー搭載
 性能
 認証番号  225ADBZX00201000
 製造元  CAIRE
 サイズ  H254×W185×D79mm
 最大流量(L/分)  5L
 重量  2.3Kg
 酸素濃度  90%+5.5%/-3%
バッテリー使用時間
 (同調モード)  標準バッテリー使用時
 1L/分:8時間
 3L/分:3時間
 5L/分:2時間